髪の悩みを解決する上で、絶対に改善しなくてはいけないのが「血行不良」。
本記事で紹介する『髪の悩みが9割解消する頭のツボ』において、薬剤師で東洋医学と漢方に精通している著者の加藤雅敏先生(日本ホリスティックセラピストアカデミー校長)が教えてくれるのは、髪の悩みを解決する「ツボ押し」です。
ツボを刺激すれば血行が促進されることは有名ですが、頭皮の血行促進にはどのツボが良いのか?どんな効果が期待できるのかを詳しく解説しています。
書籍の基本情報
- タイトル:髪の悩みが9割解消する頭のツボ
- 著者:加藤雅敏
- 出版社:大和書房
- 発行年月日:2012年9月15日(第1刷発行)
- 評価:(5点満点中)
こんな人におすすめの書籍
- 薄毛に悩んでいる人
- 冷え性の人
- 首コリや肩コリがひどい人
- 髪についての知識を深めたい人
知っておこう抜け毛の種類
(1)男性型脱毛症(AGA):男性ホルモンのDHTが髪の成長を止めるため、毛髪が太くなるまで成長できずに抜けてしまい、細く短い毛ばかりになる。
(2)びまん性脱毛症:髪が細くなって頭全体が薄くなり、脱毛部分の境界がはっきりとはしない。
(3)分娩後脱毛症:出産後のホルモンバランスが原因で起こる。出産後の1.2年で元に戻るケースも多い。
(4)円形脱毛症:頭髪の一部分が、目に見えて分かるほど抜け落ちる。精神的ストレス、ホルモン異常、自己免疫疾患などいろいろな原因が考えられる。
(5)牽引性脱毛症:ポニーテールなど、髪を強く長時間引っ張ることで、頭皮にダメージを与えることが原因。
(6)ひこう性脱毛症:フケが毛穴をふさぎ、髪が成長できなくなるのが原因。洗いすぎによって引き起こされることもある。
(7)脂漏性脱毛症:皮脂が過剰に分泌されることで、頭皮が炎症をおこし脱毛する。
これらはどちらも男性型脱毛症(AGA)の症状、AGAは男性ホルモンのテストステロンが酵素の働きで、デヒドロテストステロンというホルモン(DHT)に変換されることで、脱毛の原因につながります。
女性の場合には、特定の部分から毛髪が抜けていくのとは違って、髪質が細くなり毛髪が全体的に薄くなっていくのが特徴です。これらは加齢や、女性ホルモンが大きく関係していると考えられています。
ただ、どの抜け毛にも悪影響なのは「血行不良」、何故なら髪の栄養は血液によって運ばれるからです。
また、ただの抜け毛だと思っていたら病気が隠れていたなど、髪のトラブルは私たちが思っている以上に、多くのことを伝えているケースもあります。
髪のトラブルは身体からのサイン
髪の毛は身体全体をおおっている皮膚の一部分です。約18種類のアミノ酸からなるたんぱく質で作られていて、これらが繊維状につながったケラチンから構成されています。
爪や肌、角質も見た目はずいぶん違いますが、同じケラチンでできています。
髪の毛の主な役割は「保温」「紫外線をさえぎる」「頭を保護する」「ヒ素やアルミニウムなどの毒素を排出する」などです。頭を保護するイメージはありますが、毒素を排出しているということはあまり知られていないかもしれません。
私たちは普通の生活をしているだけでも、添加物、防腐剤、車の排気ガス、空気中の汚染物質など多くの有害物質を体内に取り込んでいます。これらの有害物質は、血管を通って毛乳頭へと運ばれ毛が抜け落ちる時まで、メラニン色素(髪が黒くなるために必要な成分)に引っつき蓄積されていきます。
身体の毛すべてに同じ役割があるのですが、抜けるまでの蓄積期間が一番長い髪は、かなりの間毒素をため込んでおかなくてはいけないです。
抜け毛、薄毛、白髪、フケなど髪のトラブルは、加齢によるものだけでなく、身体から何らかのサインの可能性もあります。
そのためこの本では、ツボ押しだけではなく、食事内容の見直しや生活習慣の改善など他の改善策にも多く触れています。
首コリ、肩コリを解消しないと抜け毛は解消しない?
首と肩は、頭(成人で平均約5kg)と両腕(成人で平均約15kg)をいつも支えているので、何もしなくてもかなりの負荷がかかっています。
これに加えて、日ごろのストレス、運動不足、姿勢の悪さ、携帯電話の普及など、同じ姿勢を長時間続けることで、負荷は何倍にもなってしまいます。
コリは、筋肉が緊張し血液循環を悪くしている状態です。首や肩がこっていると、それより上の頭部や顔への血液循環も悪くなります。頭皮の栄養は血液によって運ばれるので、血液循環が悪くなってしまうと栄養不足に陥ってしまうのです。そのためツボ押しの最大のメリット「血行促進効果」が役に立ちます。
髪の悩みに効くツボ
ツボは疲れた時や体が痛い時など無意識に刺激していることも多く、科学的根拠よりも体感としていつの間にか取り入れている人も多いのではないでしょうか?
ただ、頭のツボって今まで自分で刺激するということは、ほとんどなかったと思います。
その1.薄毛を改善するツボ
- 百絵(ひゃくえ)
- 通天(つうてん)
その2.ハリやコシを改善するツボ
●瘂門(あもん)
ハリやコシがある髪は、髪の表面のキューティクルが整っていて弾力のある状態です。子供の髪は大人に比べると細いですが、痛んでいなくてキューティクルもありますよね。キューティクルを取り戻すには、バランスのとれた食事と血行改善。
そのために必要なツボは「あもん」。後頭部と首の堺くらいにある出っ張った骨のあたり。押すときは片手で後頭部を支えるようにして、親指をツボにあてて、あごの方へと押していきます。
その3.髪のツヤを改善するツボ
●完骨(かんこつ)
ロングヘアーにしていると起きやすいのが、パサつきや枝毛です。これらは油や水分が不足していることも原因になるので、日ごろからドライヤーの熱やカラーリングなどのヘアケアについても注意が必要です。
完骨は、代謝機能を整えるツボで、血液をめぐらせて自律神経に働きかけ、潤いのある髪を育てます。このほか偏頭痛や、めまい、不眠症、肌荒れなどにも効果があると言われています。
耳の後ろのV字になっている骨のくぼんだところにあるので、気持ち良いと感じるくらいの力で押してみましょう。
読み終えた感想
脚や手、指先などのツボは普段から無意識に押していることも多いのですが、頭のツボって押したことがなかった。とこの本を読んで気づきました。
ただ、出先だと髪型がくずれたり、頭が痒いのかな?と思われる危険もあるので、誰も見ていないシャンプーの時が一番ベストタイミングかもしれません。押してみて気持ち良かったので、続けるつもりです。
ちなみに私は現在はharuスカルププロというシャンプーを使用しています。こちらを使い始めてから、髪にツヤが出てきて家族や友人からも、髪のきれいさを褒められる機会が増えてきました。
【参考】haru黒髪スカルププロの口コミ
そのため、髪にツヤを出して、ヘアスタイルを美しく見せたい女性にはおすすめのシャンプーです。