「いくつになっても、髪の悩みを諦めたくない!」そんな人に紹介したいのがこの一冊。医大の教授や人気医師など専門家をはじめ、タレントや一般の方まで幅広い分野の人が、実際に試した育毛対策法を詳しく解説しています。
「髪が薄くなってきた」「白髪が急に増えた」など悩みを持っていても、手をこまねいてるだけでは何も解決しません。いろいろな人の成功体験の中からあなたに合った解決が見つかるかも。
書籍の基本情報
- タイトル:薄毛・白髪に黒髪フサフサ!
- 編集人:安藤伸剛(医大の教授、医師、タレント、一般の方など多数の体験例を編集)
- 出版社:株式会社マキノ出版
- 発行年月日:平成28年10月9日(第一刷発行)
- 評価:(5点満点中)
こんな人におすすめ
- 髪の悩み諦めたくない人
- 自分に合った解決策を探している人
- 他の人の育毛対策が気になる人
- いくつかの解決策を試してみたい人
- お金をかけない解決策を知りたい人
体験者から学ぶこと
中高年になると髪の悩みを訴える人が急に増えてきますが、トラブルの原因はさまざまで、加齢によるホルモンバランスの変化、紫外線などの外からのダメージ、心理的なストレス、必要な栄養が足りないなど、自分一人だけで原因を探っていくのは大変です。
でも同じような悩みを持つ人の体験から、自分に合った解決策を探すとなれば、労力はぐっと小さくて済みますし「自分だけが苦しんでいるわけではない」と気づくことがストレスを軽減してくれる一歩にもなります。
もちろん全ての解決策を実戦するのは大変なので「これなら自分にも出来そう」というものをいくつかピックアップして絞りこんでいきましょう。欲張ってたくさん実行すれば、長続きしない可能性が高くなりますし、どの方法で効果が出ているのかも分からなくなるので、多くても2つ、3つまで絞るようにしてください。
首の後ろを温めて血流改善
美容院などで、蒸しタオルを首の後ろに当ててもらった経験はないでしょうか?ウトウトするほど、リラックス効果が高まりますし、血流が良くなることで、顔色がよくなったり、視界が明るくなる効果も実感できます。
これは医学的にも説明できる現象で、首の後ろには「脳幹(のうかん)」と呼ばれる脳の一部があります。首の後ろが温まることで、脳幹を囲む筋肉は緩み、そして血流が促進され心身ともにリラックスするのです。
また脳幹は、内臓や血管を調整する自律神経や免疫、ホルモン分泌などいろいろな効果にも関わってきます。髪の栄養は血液によって運ばれるので、首の筋肉が凝り固まっているのは、誰が考えても良い状態ではありません。
首の後ろを温めるだけで、いろいろな良い効果があるなら、実践しないのは勿体ないですよね。美容院と同じように蒸しタオルを準備しても良いですし、市販されている(あずきの力・ホットノン等)繰り返し使える商品もおすすめです。ペットボトルに温水を入れて温めるなど、お金をかけずに実践する方法もあります。
爪をもむだけでストレス軽減と血流改善
頭皮にはたくさんの毛細血管が張り巡らされていて、10万本の髪1本1本に栄養を届けることは大変な作業です。また頭部の毛細血管は、髪だけでなく、頭皮そのものにも栄養を運ばなくてはいけませんがちょっとしたストレスで血管が収縮すると、髪や頭皮には大きな影響がでてきます。
数日で改善するするストレスなら良いのですが、長くため込んでいるとストレスが慢性的な血流低下を招き、髪や頭皮が常に栄養不足になって、細胞にも影響がでてしまいます。血液の白血球中のリンパ球は、不良細胞(栄養不足の細胞)を排除するしくみがあります。
不良細胞がどんどんと多くなってしまうと、リンパ球は過剰反応を起こして毛根を攻撃するようになり、抜け毛も増えるしくみです。抜け毛のメカニズムを考えると「ストレス軽減」「血流改善」「栄養バランスの良い食事」この3つは欠かせない解決策です。
ストレスを軽減するのに大切な役割を果たすのは、自律神経のバランスを整えること。これを手軽に行える方法に「つめもみ」があります。これは指にある井穴(せいけつ)というツボを刺激する簡単な方法です。
指の1本1本を順番に、井穴の部分をギュッギュッと十秒ずつ痛くない程度に刺激するだけで、血流改善効果が高まり、リラックス効果も生まれます。誰でも手軽に行えるので、緊張する場面の前なども試してみてください。
なお、育毛・抜け毛予防のなどのツボに関しては次の記事で紹介した書籍に詳しく解説されていますので、自宅でできる育毛法をお探しの方はそちらをチェックしてみてください。
玉ねぎを積極的に食べる
玉ねぎには、血液をサラサラにしてくれる効果があることは有名ですが、それなら「頭部の血行改善にも、とうぜん有効だろう」と言うことで、積極的に玉ねぎを料理に取り入れた方もいます。
更に注目したのは、玉ねぎに含まれる硫化アリルのビタミンB1の吸収力を高める効果。ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えて代謝を促進する働きがあるので、玉ねぎとビタミンB1が多く含まれる食材を一緒に食べると血液改善効果がさらにアップ。ビタミンB1が豊富に含まれる食材は豚肉、うなぎ、玄米などです。
読み終えた感想
いろいろな方の実践法や食事のレシピも合わせると50以上も例が紹介されていたので、中には「うんうん」と納得するものから「試してみたい」と感じられたもの「これは私に合うかな…?」と思ったものもありました。
「食べれる育毛剤レシピ」が多く紹介されていたので、育毛に興味がなくても「栄養バランスの良い献立」としても活用できそうです。やっぱり食事が基本なんだなぁと再確認し、夕飯に良さそうなレシピを、今日からさっそく作ってみようと決めました。