みかんの皮を使った育毛水の作り方@乾燥した頭皮ケア

みかん水

冬になると当たり前のように「みかん」がテーブルの上に…という家は少なくないでしょう。実を美味しく食べたら、皮は「ぽい」と捨ててしまいますが、その皮に育毛効果があるとしたら?

今回はいつも捨てられるみかんの皮に注目!簡単に作れる育毛水の作り方を紹介します。冬の乾燥した頭皮に潤いを与えてあげましょう。

準備するもの

みかん育毛水の作り方

  • 国産の柑橘2種類以上の皮(みかん・はっさく・れもん・伊予柑・かぼすなど)
  • 35度以上のホワイトリカー(お酒)150ml
  • 密閉容器(100円ショップで購入可)
  • スプレー容器(100円ショップで購入可)
準備する品数は少ないですし、高額な物もありません。ただ「35度以上のホワイトリカー」は耳慣れないという人もいるかもしれないので、簡単に説明しておきたいと思います。

ホワイトリカーは、連続で蒸留して不純物をほとんど取り除いたお酒のことです。

みかん育毛水の作り方

海外だとウォッカ、テキーラ、焼酎など広範囲のお酒がこの意味の中に含まれますが、日本ではもっぱら「甲類焼酎」をホワイトリカーと呼んでいます。甲類焼酎はアルコール度数が高く、クセなども少ないので梅酒を漬けるなど、果実酒を自宅で作る時によく用いられています。

酒屋さんに行くと、1,000円前後で「ホワイトリカー」と書かれて販売されていますので、分からない時は店員さんに聞いてみましょう。残ったホワイトリカーは果実酒を作っても良いですし、料理酒として使うこともできます。~

作り方

みかん育毛水の作り方

みかん育毛水の作り方

1.皮ごとのみかんを、洗剤は使わずに流水だけでよく洗い流します。

2.ピーラーを使って皮を薄くむきます。(実は後で美味しくいただきます)

3.皮を新聞紙に広げて2.3日かけて干します(ざるがあればざるで干しましょう)カラカラになったら出来上がりです。

4.容器を沸騰消毒します。

5.皮とホワイトリカーを容器の中へ注ぎます。

6.ふたを閉めて冷蔵庫の中に1週間ねかせます。

7.1週間後に皮を取り出し、更に2週間冷蔵庫の中でねかせます。

8.小さめのスプレー容器に移し替えてから実際に使用します。

みかんに付いている農薬が気になる人も多いと思いますが、国産の物であれば流水だけでよく水洗いをすれば大丈夫です。洗剤は使わないようにしましょう。2種類以上の柑橘類を使うのは、成分の相乗効果が生まれより育毛効果が期待できるためです。

皮の切れはしやシブなどが浮いている場合でも効果は変わりませんが、気になる場合にはコーヒーフィルターなどで一度こしておきましょう。みかんの育毛水には保存料をいっさい入れていないので、冷蔵庫の中で保管するようにします。

使う前には必ずパッチテスト!

みかん育毛水の作り方

みかんの育毛水の材料は天然素材ですが、アルコール(ホワイトリカー)を使用するので、肌が敏感な人ではアレルギーをおこしてしまう可能性もあります。そのため育毛水を使う前には必ずパッチテストを行うようにしましょう。

■パッチテストの方法

  • 腕の内側のやわらかい部分の皮膚に育毛水を1滴たらします
  • 24時間経過しても、ピリピリしたり赤くなっていないかを確認します

■パッチテストで皮膚が赤くなった時の対処法

  • 育毛水を2-3倍に薄める
  • アルコール度数が25度のホワイトリカーで作る
パッチテストをしてみて、肌が赤くなるなど刺激が強いようなら、育毛水を水道水で2~3倍に薄めて、もう一度パッチテストをしてみましょう。

その時には、瓶の中に直接水を入れるのではなく、手のひらで育毛水と水を混ぜ合わせます。普段から肌がアルコール成分に敏感だと感じている場合には、作る際に25度のホワイトリカーを用意して作っても大丈夫です。

みかんの育毛水を効果的に使う方法

頭皮マッサージ

1日2回、朝とシャンプー後の頭皮にもみこむようにマッサージ。1回に付ける量は1~2プッシュ程度です。薄毛や抜け毛の気になる部分に吹きかけて、エキスが頭皮に染み込むように丁寧に2.3分ほどマッサージをします。

みかんの精油成分「d_リモネン」は、薄毛の原因になる「5-αリダクターゼ」という酵素の働きを抑えて、毛母細胞を支える繊維芽細胞を増殖させたり、頭皮の末梢血管の血流を活発にして髪の栄養を届けやすくすると言われています。

みかんの皮にはペクチンという粘着性のある多糖体も含まれていて、この成分が髪を保護してくれるのですが、育毛水を使うとややベタベタ感を感じるかもしれません。そんな時には、少量の水を手にとって髪の上につけるとベタベタ感はなくなりますしクシの通りもよくなります。

まとめ

みかんの育毛水の良いところは、何と言っても捨てる部分を無駄なく使える点です。

またみかんの皮は漢方で「陳皮(チンピ)」と呼ばれていて「β-カロテン」「リモネン」や「ビタミンC」など多くの栄養素が含まれていることでも知られています。

1回作ると2ヵ月くらいもちますので、思ったより面倒でもありませんでした。今年の冬は、みかん育毛水で乾燥しがちな頭皮を乗り切りたいと思います。興味を持たれた方は是非作ってみてください。

なお、今回作った育毛水はあくまでも頭皮ケアのためのものです。これを付けたからと言って発毛をするわけではありませんので、その点はご注意ください。

しっかりと薄くなった髪を発毛してカバーしたいなら、『リアップリジェンヌ』のような発毛剤を活用するか、私のように病院で薄毛治療を受けるべきです。

私が1年間に渡り治療を受けた感想は次のインタビュー記事(私がインタビューされる側)で公開していますので、よろしければそちらもご覧になってみてください。
【参考】東京ビューティークリニックで1年間薄毛治療を受けた女性の感想・口コミ