女性が薄毛になりやすいNG習慣!生活改善が薄毛予防になる

女性の薄毛

薄毛や抜け毛は男性の悩み——というのは、今や古い常識です。女性の中にも、毛髪の悩みを抱える人は少なくありません。しかし、彼女たちはいったいどうして薄毛・抜け毛に悩まされることになってしまったのでしょう?

そこで今回は、「薄毛になりやすいNG習慣」について女性の皆さんにアンケートを実施しました。

普段の生活の中で、実は頭皮にダメージが加わるような習慣についてご紹介していきます。どのような暮らしぶりが頭皮・毛髪に悪影響を及ぼしたのかについてじっくりと考えていきましょう。

同時に髪がどのように成長して、どのように生え替わるのかの仕組みや、薄毛・抜け毛のメカニズムについてもご紹介しています。髪の毛にお悩みを抱えている女性は、ぜひご一読ください

意外に多い!? 気づかずしている『薄毛になりやすいNG習慣』アンケート

薄毛になりやすいNG習慣

今回、薄毛に関わる習慣としてあげたのは以下の6つです。

  • 運動不足
  • シャンプー後の自然乾燥
  • 朝シャン
  • 睡眠不足
  • ジャンクフードやお肉など偏った食生活
  • 喫煙・飲酒
このうち、どの習慣が多いのかを知るため、30~40代の女性100名にアンケートを実施しました。

なぜこうした習慣が身についてしまったのかについてもコメントを頂いたので、合わせて見ていきましょう。

1位:運動をする機会があまりない(40票)

運動不足

●岡山県・40歳・女性
・仕事に追われてなかなか運動が出来なくなりました。一つ前の駅で降りて歩くようにするなど工夫していますが、夕方はともかく夜は怖いです。

●新潟県・42歳・女性
・運動して身体を動かした方が、健康にも美容にも良いと思っているのですが、日々忙しくて、運動する時間を作る事が出来ないのが現状です。

●愛知県・31歳・女性
・運動する機会も意欲も30過ぎて一気にへりました。気持ちがついていかないというのが大きな原因なきがします。

2位:シャンプー後にドライヤーを使わず自然乾燥する(19票)

ドライヤーをする女性

●群馬県・38歳・女性
ドライヤーをかけたいと思いつつ、お風呂上がりは子供に手がかり、自分のことは後回しになるため。

●福岡県・36歳・女性
お風呂に入るのが夜中になることが多く、みんな寝ているので自然乾燥になる

●北海道・30歳・女性
ドライヤーをかけると髪が傷みやすくなり、シャンプーの度にトリートメント及びコンディショナーをする手間が増えてしまうから。

3位:朝シャンをすることが多い

シャンプー

●鹿児島県・39歳・女性
・寝起きは頭が重くスッキリしないので、目覚めを良くする為にシャワーを浴びながら朝シャンもしています。朝シャンまでしないとスッキリ目覚められないのが習慣化しています。

●愛知県・35歳・女性
・汗をよくかくため、前日にお風呂に入っても、翌日の仕事前に結局入り直さなくてはならないため、最初から朝に入るようにしている。

●三重県・46歳・女性
・前日疲れていて次の日が休日に当たるときは、そのまま子供と寝てしまい、翌朝みんなでシャワーを浴びます。

コメントをみていくと、多くの方に共通しているのは子育てや仕事で忙しく、髪はもちろん身体のことを気遣う余裕が持てない、ということ。その積み重ねが薄毛の原因になってしまうのかもしれませんね。

どうして女性も薄毛になるの?

では次に、なぜ女性が薄毛になってしまうのか? という点について考えていきましょう。一般的に、薄毛・抜け毛の原因は男性ホルモンにあると言われています。

女性は男性に比べ、このホルモンが少ないので薄毛・抜け毛になりにくいのです。しかし一方で、「なんだか髪の毛が最近薄くなってきたかも……」という悩みを抱える女性も少なくありません。

以下からは、髪が生え替わる仕組みや、薄毛のメカニズムについて解説します。

ヘアサイクルの基本

ヘアサイクル

髪は生えて伸びて抜けて休んで、そして生えるといったサイクルを繰り返しています。これをヘアサイクルと呼びます。ヘアサイクルは大きく3つの時期に分けられます。

成長期(2-6年)

毛髪が製造されている状態のことです。毛細血管から取り込まれた栄養により、毛母細胞が分裂を何度もしながら、やがて『髪の毛』になります。

なお、通常の場合は髪の毛全体の90%は成長期にあり、そのため「髪が伸びた」と実感できます。女性の場合にはこの期間が4-6年と比較的長いことが多いです。

退行期(14日後)

成長期に、盛んに行われていた毛母細胞の分裂に衰えが出てきます。その結果、髪が伸びるのが遅いと感じるようになることも。

なお、毛髪内部ではメラニン色素の活動が緩くなり、髪色が薄くなることもあります。通常髪全体の5-10%の毛髪が退行期になります。

休止期(3カ月前後)

毛母細胞の分裂が完全に停止してしまい、髪が伸びなくなってしまう時期です。休止期にあたる毛は一切伸びませんが、今度は下から新たに成長期を迎える毛が、これを押し上げる仕組みになっています。

結果的に、古い毛は抜けていきます。髪全体を占める割合は全体の5-10%程度です。

上記の期間が何度も繰り返されながら、人の毛髪は生え替わっていきます。一生のうち、おおよそ15回程度が平均と言われています。

【参考】脇坂クリニック大阪セミナー「男女別・秋冬の薄毛対策と最新治療」

薄毛になるのはヘアサイクルの乱れが原因

薄毛の女性

前述したヘアサイクルが乱れてしまった状態——たとえば、成長期がたったの数カ月しかないといった場合は、薄毛になる可能性があります。

本来、髪全体の90%を占めている成長期の毛髪がすぐに退行・休止期に移るのですから、全体の毛量が減って当然でしょう。また、成長期の期間が短くなれば、髪が成長しきる前に抜けてしまうので、太さや長さも足りなくなります。

結果として「なんだか薄くなってきた」と感じる原因になり得ます。この仕組みは、実は男性であっても女性であっても同じ。ただ、男性のほうがホルモンバランスの問題で、薄毛になりやすいというだけなのです。

女性特有の薄毛の症状・原因

女性の場合、男性のように局地的な薄毛というよりは、全体的に髪が細くなったり、コシがなくなったりしてボリュームダウンする、というのが一般的でした。

一方近年では、女性の中にも男性型脱毛症に悩まされる方も少なくないようです。これは、生活習慣による女性ホルモンの乱れが原因と考えられます。

その他、女性に多い薄毛としては、円形脱毛症や牽引性脱毛症、分娩後脱毛症、粃糠性脱毛症、脂漏性脱毛症といったものがあります。

薄毛になりやすい生活習慣

次は、アンケートの選択肢であげた習慣がなぜ薄毛の原因になるのか? という点についてそれぞれ解説していきます。

運動不足

適度な運動は健康の第一歩。これは髪でも同じです。運動不足が続くと血行が悪くなり、新陳代謝が落ちて髪が育ちにくくなります。

また、肥満気味になると皮脂の分泌が増え、毛穴が詰まりやすくなることも。その他、血流が悪くなるのもよくありません。

その他、ストレスが貯まると、男性ホルモンの分泌量変化によるヘアサイクルへの悪影響をはじめ、頭皮の血行不良を引き起こし、薄毛の原因にもなり得ます。

髪の自然乾燥

シャンプー後にドライヤーをかけずそのままにしておくと、頭皮が蒸れたままになり雑菌が繁殖する原因になります。また、寒い季節には頭全体が冷えてしまい、そのせいで血行不良になることも。

その他、髪の毛は濡れた状態だとキューティクルが開かれたままになり、パサパサになりやすいです。そのため、自然乾燥は薄毛や抜け毛の原因になりやすい習慣と言えます。

朝シャン

朝シャンは夜に分泌された皮脂を取り除く行為とも言えます。皮脂は紫外線や外的刺激から頭皮を守る役割もあるため、ダメージの蓄積につながる可能性があります。

ただし、皮脂が毛穴に溜まったままなのもよくありません。基本は夜のシャンプーを毎日、というのがよいでしょう。

【関連】薄毛の女性におすすめのharuシャンプーの口コミ

寝不足

寝不足は男性ホルモンの増加を招きます。これによって頭皮の皮脂の分泌量が増えると、毛穴がふさがり発毛を阻害する可能性があります。薄毛の多くの原因は、こうしたホルモンバランスも乱れが大きく関わっています。

偏った食生活

「味の濃いものが好き!」という人は要注意。塩分の多い食事は高血圧を招く危険性があります。結果として血行が悪くなると、頭皮にも悪影響が及ぶでしょう。

また、脂肪分の多い食べ物は男性ホルモンの増加につながり、ヘアサイクルにおける成長期を短くしてしまいます。ジャンクフードやお肉などの食べ過ぎには要注意です。その他、髪に大切な栄養素が得られなくなるのも問題です。

過度な飲酒や喫煙

アルコールの過剰摂取は、利尿作用による水分不足により血流悪化を招きます。タバコも同様に、血流を悪くする原因のひとつです。結果、頭皮への血の巡りも悪くなり、薄毛の原因になります。

目指せ! 薄毛になりにくい生活習慣

元気な女性

前項の内容も含めて、今度は“薄毛になりにくい生活習慣”についても考えていきましょう。大切なのは、頭皮環境を整えて、ヘアサイクルが通常通りまわり続けることです。

とは言っても、髪の毛や頭皮にばかり気を遣っていても、実はあまり効果的ではありません。大切なのは、第一に普段の生活習慣を見直すことです。

規則正しい睡眠

女性の方であれば、お肌に『ゴールデンタイム』があるのをご存じでしょう。実は、同じく髪にも『ゴールデンタイム』があるのです。

時間は22-26時。つまり、人が眠りにつく時間です。この時間に、髪の成長に欠かせないホルモンがもっとも分泌されます。

しかし、夜中の2時というのは夜更かしの人だとまだまだ起きている時間かもしれません。それを毎日繰り返してしまうと、ヘアサイクルの乱れを引き起こします。なお、毎日最低5時間は寝るようにするのも大切です。

バランスの取れた食事

髪の毛の成長には、必須アミノ酸や亜鉛、ビタミンと言った成分が欠かせません。一方で、インスタント食品やジャンクフードばかりを口にしていると、こうしたものが取れず、栄養のバランスが偏ってしまいます。高脂肪・高カロリーな食事ばかりを続けると、頭の血行が悪くなり、頭皮の毛穴が詰まる原因にもなるでしょう。

また、甘すぎる・辛すぎるといった食べ物も控えるのがおすすめです。身体に良くない習慣は、そのまま髪にも良くないということです。

ちなみに、どうしても栄養素を摂り入れるのが難しいのであれな、サプリメントで補うという方法も試してみてください。例えば、女性向けの髪のサプリで言えば、マイナチュレの商品があります。

お酒とタバコは髪にもダメージ

喫煙・飲酒は髪の毛を作る成分を失わせてしまう可能性があります。タバコに含まれるニコチンは、血流悪化にもつながります。

可能であれば禁酒・禁煙が望ましいでしょう。結果的に、全身の健康にもつながる習慣となるのでおすすめです。

毎日の適度な運動

ウォーキングやストレッチといった運動を日々心がけましょう。頭皮の血流が良くなると、栄養素が頭のほうへとスムーズに運ばれて、発毛を促してくれます。

また、ストレス発散にもなりますね。ただし、過度に激しい運動は毛根にダメージを与えてしまう可能性があるので注意してください。

その他、何気ないことにも注意が必要

シャンプーやマッサージの時、強い力でゴシゴシと頭皮をこすってはいませんか? こうした行為は、頭皮に傷をつけてしまい、そこからトラブルに発展する可能性を秘めています。頭皮に触る時はあくまで優しく、デリケートに扱ってあげましょう。

本記事のまとめ

今回はアンケートの結果と共に、髪の毛にまつわるさまざまな仕組みをご紹介していきました。

薄毛・抜け毛を予防・改善するには、第一にその原因を知ることです。そして、どのような生活習慣によって招かれたものなのかを理解し、“髪に優しい暮らし”を心がけるようにしてみましょう。

なお、人によっては生活習慣を改善するだけでは、薄毛が改善しないケースもあります。そのような場合には、発毛治療の専門クリニックに一度相談してみるこをとおすすめします。

女性の医師

東京ビューティークリニックのような病院であれば、女性専門のため男性患者さんはいないので、相談もしやすいはずです。

東京ビューティークリニックで治療を受けた女性の体験談は次の記事でも紹介していますので、よろしければそちらもご覧になってみてください。
【参考】女性の私が薄毛治療に東京ビューティークリニックを選んだ理由@ガチの口コミ