夏の終わり頃になると、枝毛が増えたり、髪の量が減ったり、ツヤがなくなってしまったりなどの経験はありませんか?太陽は人間にとって大切な恵みですが、降り注ぐ紫外線は、髪や頭皮に大きなダメージを与える敵になってしまいます。
特に5月から8月は紫外線量が増える季節、紫外線をダイレクトに浴びないように注意しなくてはいけません。今回は、髪や頭皮を守る紫外線対策と、油断しがちなポイントについて紹介します。
ダメージを防ぐことが一番大切な理由
一度傷んだ髪はどんなにケアしても、再生することはありません。美容室などプロの力を借りて、見た目をキレイに変化させることはできても、根本的な再生ではないのです。
なぜなら髪はすでに死んだ細胞の集まりで構成されているからです。細胞が死んでいるのに、どうしてニョキニョキ伸び続けるの?と不思議ですよね。
髪は皮膚で例えるなら、垢と同じ段階のものなのですが、垢のように身体からすぐには剥がれ落ちないため、後から後から出てくるものに押し出されている様子が、伸び続けているように見えています。
そのため、何より大切なことは「傷んだ後のケア」ではなく「傷まないように予防する」ということ。また頭頂部や分け目は、紫外線によって頭皮に与えるダメージは大きくなってくるので、薄毛の原因になる可能性もあります。髪だけでなく、土台となる頭皮も同時にケアすることが重要です。
また、頭皮ケアを目的にシャンプーを選ぶのであれば、洗浄力が高く刺激の強い製品はおすすめしません。頭皮への刺激が穏やかなアミノ酸系のシャンプーをできるだけ選ぶようにしましょう。例えば、次の記事で紹介しているharuシャンプーのような製品です。
【参考】haruシャンプーを2ヶ月間使ったら髪にツヤが出てきた!
雨やくもりの日も紫外線対策は欠かせない!
上記の写真は、6月頭に子供の運動会へ行った日のもの。お天気は快晴で、子供が出場する競技だけ前に出て応援したので、紫外線を浴びたのはトータルで2時間ほど、それ以外は日陰に隠れていたのですが、夕方には裸足なのに靴下をはいているかのような、くっきりとした跡が残りました。6月でも紫外線はかなり強めです。
日焼け止め対策はバッチリにしたつもりだったのですが、足のことは油断していました…。つい油断してしまいがちと言えば、、雨やくもりの日もそうですよね。
実は雨の日でも快晴のときの30%、くもりの日なら60%、薄ぐもりならなんと90%の紫外線が降りそそいでいます。くもりの日でも、晴れているのとほとんど変わらないことも多いのです。更に怖いのは、雲のすき間から降り注ぐ紫外線、快晴の時よりも紫外線量が多く観測されることもあります。
紫外線対策のポイント
髪や頭皮の日焼け対策と言えば「帽子や日傘」などがすぐに思い浮かぶと思います。麻や絹など自然素材を使った物もは、見た目が涼やかで人気ですし、繊維の内側に熱をためる性質もあるので、紫外線対策には有効です。
ただ科学繊維の素材でも紫外線をカットする遮光機能が高い商品が多く出ているので、涼しげな見た目だけで選ぶのはおすすめしません。
また「黒色のものは光を集めて熱くなりそう…」など色のイメージで選ぶのも注意が必要。白は光を反射するので、紫外線を跳ね返しますが、乱反射させていろんな方向からの紫外線を浴びる確率も高くなってしまいます。
特にアスファルトなど照り返しが強い場所で活動する時は、白色の日傘は避けましょう。
おすすめは「表面は白色、内側面は黒色の2枚構造」になっているものです。2枚構造になっていることで紫外線のカット率が高くなりますし、上からの紫外線を跳ね返し、下からの照り返しも防ぐことができます。
頭皮には日焼け止めスプレーがおすすめ
曇りや雨の日に限らず、自宅にいる時でも窓を通して紫外線は入ってきます。日傘や帽子を準備したら、さらに増やして欲しいアイテムは「日焼け止めスプレー」。紫外線対策としての機能はもちろんですが、乾燥した頭皮に潤いを与えることもできるので一石二鳥です。
今は全身対応の日焼け止めスプレーが多く発売されているので、身体用、髪用と分けて使うのは面倒だと感じることもありません。玄関に常に置いておけば、出かける前の習慣にすることもできます。
スプレー式だときちんと塗れているか不安と感じる人は、もちろん身体用と分けて使うのも有効です、虫よけ効果がプラスされた商品もあるので、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。ただし、一日の終わりにきちんと洗い流すことは忘れないように。
山の紫外線は思っている以上に強い
海の紫外線が強いことは、イメージとして皆の中にあると思いますが、山は木が多く日陰も多いので紫外線対策は意外と油断しがちです。しかし標高が高くなると大気量が少なくなり、紫外線は散乱しにくくなるため、紫外線濃度は高まります。
山は私たちが想像する以上に紫外線のダメージは大きいので、山へレジャーに行くときも、帽子やUVスプレーは必ず準備して紫外線対策を忘れないようにしましょう。
日陰アプリで紫外線対策する時代がやってくる?!
紫外線に対する意識はどんどん高まっていて、ついに登場したのが「日陰ナビアプリ(inShade)」。
目的地を入力すると、アプリが最短ルートとは別に、日陰が多いルートも探して、目的地まで誘導してくれるという商品です。
まだ東京23区のみでの対応ですが、テレビでも紹介され、実際に2つのルート歩いて比較し、日陰ナビを利用した方が紫外線を浴びる時間が少ないことが証明されていました。紫外線が気になる女性には強い味方になりそうです。
まとめ
髪は、アミノ酸のシスチンが結合して強度を保っていますが、紫外線はこの結合を切断してキューティクルを剥がしてしまいます。そのため夏に紫外線対策をしていないと、秋には髪がボロボロという結果になってしまいます。
髪のコンディションは、5月から8月までの日焼け対策で大きく差が出てくるので、手遅れになってしまう前に「帽子」「日傘」「日焼け防止スプレー」はすぐにでも準備しておきましょう。