女性にも起こる「男性型脱毛症」のFAGAとはどんな症状？
女性でも薄毛に悩む人は年々増加しています、多くの女性に見られる薄毛の症状を「女性男性型脱毛症」通称「FAGA」と呼ばれていますが、このネーミングだと女性なのか男性なのかはっきりしないので違和感を感じる人も多いかもしれません。
そこで、なぜ女性の薄毛に「男性型脱毛症」という名前が付いているのか？、どのようなメカニズムになっているのか？について本記事でご紹介します。
女性なのに男性型脱毛症と呼ばれる理由
薄毛についての歴史を紐解くと数千年前のエジプトまで溯ります。その時代から男性は薄毛を意識し、対策をこうじてきたことが歴史の資料によって残されています。
数千年前に女性の薄毛問題が全くなかったとは言いきれませんが、女性が「薄毛に悩んでいる！」と声に出して訴えるられるようになったのは、ここ最近のことです。
そのため薄毛の分野ではどうしても男性の治療や研究などがベースとなっているので、男性に良く見られる休止期脱毛の症状「男性型脱毛症」通称AGAと呼ばれる症状が女性にも出ているため「女性男性型脱毛症」というネーミングになりました。ちなみにFAGAの「F」はFEMALE(女性）の頭文字をとったものです。
FAGAのメカニズムとは？
男性型脱毛症と呼ばれるだけあって、脱毛の症状を左右するのは男性ホルモンの「テストステロン」が大きく関係していると言われています。男性でも女性ホルモンが体内に存在するように、女性の身体ももちろん男性ホルモンが存在しています。
テストステロンのままだと、髪に大きな影響は与えないのですが、酵素の影響を受けてDHT(ジヒドロテストステロン）に変化してしまうと、男性ホルモンレセプター（男性ホルモンの受容体）と結び付く可能性が10倍になってしまいます。
血管からテストステロンが毛乳頭に入ってしまうと、前頭部や頭頂部には、男性ホルモンレセプターが存在しているので、DHTに変化し男性ホルモンレセプターと結合してしまいます。
すると、活発に細胞分裂を行っていた毛母細胞の働きが悪くなり、髪の成長を妨げるようになります。そして薄毛や抜け毛へ繋がるのがFAGAのメカニズムです。
男性ホルモンレセプターが存在しなければ、結合する可能性もないので薄毛に繋がることはありません、げんに後頭部の髪には男性ホルモンレセプターは存在しないので、後頭部の髪が薄くなるという症状は男女ともに見られません。
男性の薄毛の原因や治療方法について詳しく知りたい場合には、次のサイト「フサメン」で詳しく解説されています。
AGAクリニックへの取材を元にした記事が中心のサイトですので、男性の薄毛治療について正しい知識を得たい方はそちらの内容をご参考にしてください。
【参考】薄毛治療のフサメン
女性にFAGAの症状が多く見られるようになった理由＠女性の男性化（オス化）
女性の場合は、男性に比べると男性ホルモンが少ないので薄毛に悩む比率は昔はとても少なかったのですが、近年になって女性も社会で活躍するようになり、ストレスなどで男性ホルモンの働きが活発になっていることが、FAGAに繋がっている可能性があります※。
※ 東京ビューティークリニックへ取材をさせていただいた際には、女性の男性化（オス化）により薄毛で悩む方が最近になり、増えているとおっしゃっていました。
【関連記事】東京ビューティークリニックでの薄毛治療前に気になること
また40代や50代の女性にFAGAの症状が多く見られることから、更年期に近づき女性ホルモンが減ってくることで、男性ホルモンが優位に活動を始めることが、FAGAの原因になっている可能性も高いです。
もう一つ外せないのは、遺伝の問題です。男性ホルモンレセプターの数は遺伝に関係することも多いので、家計に薄毛の人がいる場合には遺伝子として引き継いでいる可能性もあります。
男性型脱毛症（AGA)と少し違うFAGAの症状とは？
原因は男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン）でも、女性と男性では薄毛の症状が少し違っています。男性は、こめかみや後頭部など一定の箇所から脱毛症状が見られますが、女性の場合には頭頂部の髪のボリュームが全体的にダウンするケースがほとんどです。
脱毛の症状というよりは、髪の質が細くなっていくことで、分け目部分などの地肌が目立つようになり、薄毛になったと感じるようになります。これは毛母細胞の働きが悪くなることで髪のサイクルが短くなっているため、太くなる前に抜け落ちてしまう症状です。
女性の薄毛の原因は、頭皮ダメージやストレス、食生活、出産など他の原因がFAGAと掛け合わさっているケースも多く、単純に原因が絞れないと言われています。そのため思い当たる原因は一つずつ改善してみることも大切です。
FAGAは治療できる？
薄毛に悩む女性にとって一番気になるのは、改善できるのか？という点だと思います。結論から言うとFAGAは改善することが出来ます。薄毛専門のクリニックへ行けば、診察をしてもらい、お薬を処方してもらえます。
私自身も薄毛に悩んでいたので、薄毛専門クリニックのカウンセリングをいくつか体験してきました。ただ薬は合う、合わないがあるので100％とは言い切れないようです。
また、薬だけでなく他の治療方法（頭皮への注射や自毛植毛）などもありますので、悩んでいるなら無料カウンセリングはおすすめです。私も東京ビューティークリニックやヘアメディカルビューティーなど、4つのクリニックで無料カウンセリングを受けました）。
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まとめ
女性をメインとした薄毛の研究は、まだ歴史が浅いとも言われています。FAGAの一番の原因と考えられる男性ホルモンの働きですが、実際に薄毛に悩むの女性の血液検査をしても、男性ホルモンの数値はあまり高くなかったというデータも出ています。
女性の薄毛の原因は一つに限らず総合的に考えていくのが良いかもしれません。そんな私も薄毛に悩む女性の一人。専門のクリニックでの治療の結果をこれからブログ内で報告していきますので、また遊びにきてくれたら嬉しいです。
