毛髪診断士として千人以上のケア経験を持ち、フランス、ドイツ、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界各国で熱い情熱をもって、ヘアケアとシャンプー技術を伝える著者の本山典子さんは「髪は個人的な悩みと思われがちですが、各年代ごとに共通している「傾向」がある」と言います。
髪の悩みは「個人」でなく「みんな」の悩み。この本では本山さんが、たくさんの事例から導き出した解決策を紹介しています。
書籍の基本情報
- タイトル:毛髪診断士のときめき美髪BOOK
- 著者:本山典子
- 出版社:メイツ出版
- 発行年月日:2014年2月25日(初版発行)
- 評価:(5点満点中)
こんな人におすすめ!
- 将来にそなえてヘアケアをしたい人
- 美髪になりたい人
- 正しいヘアケアを知りたい人
- 髪のトラブルから解放されたい人
- 輝きを取り戻したい人
年代別にみる髪の悩み
10代から60代までに、髪の悩みについてのアンケート(2012年楽天リサーチ調べ)をとったところ、83.9%の人が何らかの髪の悩みを持っていると回答しました。
「枝毛が多い」「フケがでる」「白髪がある」「髪が太い」「頭皮が脂っぽい」などなどいろいろな回答がありましたが、整理してみるとそこにはいくつかのパターンが見えてきます。
毛髪のトラブルは、必ずしも千差万別というわけでもないようです。年齢やライフスタイルに起因するトラブルのパターンを前もって知ることができれば、適切な予防策をとることもできます。
10代や20代に多い髪の悩み
- 枝毛やキレ毛
- 薄毛や脱毛
- 髪の傷み
さらに10代や20代でも薄毛や脱毛の悩みを感じている人が…。原因は過激なダイエットやストレスによるところが大きいです。自分だけの努力では改善できない場合もあるので、一人で悩まずにお医者さんに相談するのも良い方法です。
30代に多い髪の悩み
- フケや痒み
- 匂い
- 白髪
- 薄毛や脱毛
みた目に髪の不調はあまり感じなくても、この時期にどのように過ごしたかが40代、50代への髪へと大きな影響を与えます。
40代や50代に多い髪の悩み
- 白髪
- 薄毛
- ボリュームダウン
- 匂い
50代では、加齢による影響が強く、薄毛やハリやコシがなくなったなどの悩みを持つ人が増えます。
ある日急に「髪質が変わったかも?」と感じる女性は多いのですが、髪は数ヵ月から数年にかけて今の長さになっているので、髪質が突然変わるのというのは考えずらいこと。「あれっ」と感じたら、まずは2~6ヵ月前の生活を振り返ってみましょう。あるいは、数年前の自分を思い出してみてください。
食事や食生活の変化(ダイエット、外食が増えたなど)、その他にもシャンプーやコンディショナーを変えた、睡眠不足、仕事や家庭でのストレスなどなど、思い当たることはないでしょうか?
髪はからだの一部、あなたがどのように過ごしてきたかの証人でもあります。
髪をトラブルから防ぐ3つの解決策
新しいことを始めるには、覚悟がいりますし根気も必要です。面倒に思うかもしれませんが、10年後20年後の見ためやからだの不調を防げるなら、早く取り組むにこしたことはありません。
大切なことに気づいたら、これから紹介する解決策をさっそく取り入れてみてください。
解決策その1.食事は5色を意識する
からだを元気にするのに欠かせないのはやっぱり食事です。でも食材を細かく意識するのは大変ですよね。そこで注目してほしいのは、白、赤、黒、黄、緑の5色。
■意識してとろう5色の食材
- 白(ご飯、麺類、乳製品、豆腐など)
- 赤(肉、魚、トマト、ニンジンなど)
- 黒(きのこ、わかめ、ひじき、プルーンなど)
- 黄(納豆、味噌汁、蜜柑など)
- 緑(ほうれん草、ブロッコリーなど)
解決策その2.全身の血行をよくする
頭皮は外からのほこりや花粉、整髪料などで汚れ、さらにその汚れを皮脂で固めてしまいます。頭皮の汚れを落とし新しい髪の成長を妨げないためには、毛穴が開いた状態になっていることが大事。
毛穴を開かせるには血流を良くすることが一番なので、運動をして代謝の良いからだを作るのがおすすめです。
運動が苦手な人は、ストレッチでもかまいません。首や腕をグルグル回したり、腕や足を伸ばしたりと一日に何回でもやってみましょう。血流がよくなれば、むくみや代謝も促進できますし、髪に栄養を届ける血液の流れも良くなります。
解決策その3.深い呼吸でリラックス
ストレスを感じている時、人の呼吸はついつい浅くなってしまいがち、呼吸が浅いと血液やリンパの流れが滞り、どこか一ヵ所にたまった状態になると、身体の不調や病気の原因になることも。
そのため、一日3回以上は深呼吸をして高ぶった交感神経を沈め、リラックスするように心がけましょう。ゆったりと深く呼吸すると、全身の血液の流れも良くなりますので髪トラブルの予防策にはうってつけです。
最後に
心とからだの健康をダイレクトに映し出す「髪」を元気にするには、内側から変えていくことだと改めて気づかされました。著者の本山さんは「ちょっとした気づき」が健康で美しい髪になるコツだと教えてくれます。
そして、山本さんがもっとも得意とする「正しいブラッシングとシャンプーの方法」の本題へと話は続いていくのですが、この続きは、実際に本を手にとって確認してもらえたらと思います。
それから、過去の私と同じように薄毛でお悩み中の方には、実際にクリニックへ行って薄毛治療を受けるのも解決方法の1つです。最近では女性専門の発毛クリニックも登場していますからね。
なお、私が現在薄毛治療のために通院している東京ビューティークリニックでの治療体験談は、次の記事で確認することができます。