髪に良い!女性の育毛におすすめの食べ物まとめ

育毛効果の高い食材

「私達の身体は食べた物からできている」と何かのCMでも言っていましたが、髪の毛も身体の一部。当然食べた食材から栄養を吸収しています。

そこで、髪に本当に必要な栄養素と、より効果的に体内へ吸収させる工夫もあわせて、薄毛改善に欠かせない食材について今回の記事ではご紹介します。

髪の成分を知れば、髪に必要な栄養素が分かる!

ダメージを受けた髪

人間の体毛は「大切な部分を守るために生えている」ものです。

なお、髪の毛は脂肪や筋肉で守られていない頭蓋骨を補佐する役割がありますが、補佐役なので生えていなくても生死に直結するわけではありません。そのため身体の仕組み上も、大切な臓器や器官への栄養が最優先。髪の毛に栄養が届けられるのは最後の方になってしまいます。

髪にまで栄養を届けるには、栄養素を普段から十分に意識して摂ることが大切です。そのためにもまずは、髪の成分について知っていきましょう。

実は「髪の成分は9割以上が「ケラチン」と呼ばれる繊維状のたんぱく質でできています。

爪、皮膚、毛は姿形はまったく似ていませんが、どれもたんぱく質の「ケラチン」から形成されているんですね。「ケラチン」は硫黄を含むアミノ酸の集合体のことで、18種類のアミノ酸の割合によって爪と毛は「硬ケラチン」皮膚は「軟ケラチン」へと分類されます。

「ケラチン」という言葉は聞き慣れないですが、コラーゲンなども十数種類のアミノ酸からできているので「アミノ酸」と聞けば多くの女性が「美容に大切なあの成分ね。」とピンとくるのではないでしょうか。

髪の成分の中で大きな割合を占めるアミノ酸トップ3

髪の栄養になる食材

  • グルタミン酸
  • シスチン
  • ロイシン

アミノ酸は人間の体内で作ることができる物(非必須アミノ酸)もあれば、体内では作り出せず食物からしか取れない必須アミノ酸もあります。体内で合成できないアミノ酸は積極的に取り入れたいところです。

1.グルタミン酸(非必須アミノ酸)

「グルタミン酸」は旨味成分として耳にすることも多いですが、髪の毛にも多く含まれています。またアミノ酸の集合体として構成されるだけでなく、単体でも身体のいろいろな器官や組織の中に含まれていて、身体には欠かせない栄養素の一つです。

■グルタミン酸を多く含む食材

  • 小麦
  • 大豆
  • こんぶ
  • パルメザンチーズ
  • 緑茶
  • トマト
  • シイタケ
  • あさり

2.シスチン(非必須アミノ酸)

「シスチン」は髪の毛の15%前後を構成する大切なアミノ酸ですが、シスチンが活躍するには「メチオニン」というパートナーの存在が欠かせません。

メチオニンは髪の成分としてはあまり含まれていませんが、抗酸化作用やコレストロール値を調整する働きがあり、血流を良くする効果もあるので、髪に栄養をきちんと届けるためのサポート役としては注目の存在です。

■シスチンを多く含む食材

  • 牛肉
  • 牛乳
  • 小麦粉

■メチオニンを多く含む食材

  • マグロ
  • 鶏の胸肉
  • 豆乳
  • 豚肉(赤身部分)

3.ロイシン(必須アミノ酸)

「ロイシン」は細胞の再生に有効に働くので、筋肉に欠かせない栄養素と言われていますが、代謝促進や老廃物の分解など若さを維持する上でも重要な役割を果たしています。

育毛効果も期待されていて、卵や乳製品から多く摂取することが可能です。

■ロイシンを多く含む食材

  • カツオ
  • レバー
  • 乳製品

育毛効果を高めるには血行も大切

血行

髪に必要な栄養素は分かっても、髪の毛まで届いていなかったら意味がありません。栄養素を髪に届けるのは血液の役目なので、血液循環をスムーズにするための食材も意識することが必要です。

血液をサラサラにすることで有名なのは「玉ねぎ」。青ネギなどのネギ仲間も同じように、血液をサラサラにするのには有効なので、積極的に食べていきましょう。

■血液の流れを促進する食材

  • 青ネギ
  • たまねぎ

■身体を冷やさないようにする

  • しょうが
  • 唐辛子
血液の流れを妨げる原因には「冷え」があります。特に女性は筋肉量が少ないために代謝の働きが落ちて「冷え性」になっている人も少なくありません。

「冷える」「血液循環が悪くなる」「髪まで栄養が届かない」という悪循環ができてしまうと、どんなに気を使った食事も効果が薄れてしまうので、身体や頭皮を冷やさないようにする工夫も大切です。

おすすめは、筋肉量を増やす筋肉トレーニンングです。筋肉が増えて代謝が良くなれば、血行が良くなり冷え性改善に繋がります。

塩分が高い食べ物は避ける

塩分は生きていく上で欠かせないもので、適度に摂れば髪のサイクルに良い影響を与えますが、取り過ぎると刺激となって神経を攻撃することがあります。

その結果、髪のサイクルを整える「IGF-1」という物質を作ることができなくなり、薄毛の原因になることがあります。
【参考記事】女性の育毛にとって重要なIGF-1とは何のこと?

どんな栄養素にも言えますが一種類だけに偏るのではなく、まんべんなく適度な栄養素を目指して食べることが理想です。

まとめ

上記で紹介した食材を見ていると、たくさんの食材をバランス良く摂ることが薄毛改善に良いことが分かります。

そして、大切なキーワードは「血液の循環」です。胃まで届いた栄養が血液に乗ってきちんと髪にまで届けられるには、ビタミンやミネラルなどたくさんの栄養サポートも必要です。

今回紹介した食材は、皮膚や爪にも良い効果が得られるので、女性のアンチエイジングとしても見逃せません。髪も肌も爪もツヤツヤな女性を目指していきましょう。