抜け毛や白髪など「髪の悩みは加齢のシンボルだからしかたない」と諦めている人も多いと思いますが、頭皮トラブルの原因は加齢によるものだけでなく、過度のストレスや栄養バランス、シャンプーなど多数あり、今まで気にとめていなかったことが原因になっている可能性もあります。
そこで今回は月刊誌「健康」に掲載された髪の悩みを解決するためのたくさんの方法を元に、順天堂大学病院皮膚科講師をはじめとする多数の専門家の指導を受けて、ギュッギュッと一冊にまとめたものを紹介します。
書籍の基本情報
- タイトル:髪の悩みがみるみる解決する100のコツ
- 著者:月刊誌・健康の記事を多数の専門家の指導のもと編集したもの
- 出版社:株式会社主婦の友社
- 発行年月日:平成18年11月20日(第1刷発行)
- 評価:(5点満点中)
こんな人におすすめ
- 髪に悩みを持っている人
- 頭皮に役立つ情報をたくさん知りたい人
- 自分で育毛水を作ってみたい人
- これまでの薄毛対策では効果がでなかった人
特に重要に感じた髪の悩を解決する7つのコツ
この本では「髪の悩みを解決するための100のコツ」を紹介していますが、もちろん全てを紹介することはできませんので、いくつかピックアップして紹介します。
薄毛や抜け毛の原因、どのように対処していけば良いのか?役立つ情報がたくさん詰まっています。
その1.脂質を抑えたヘルシーな食事を心がけよう
薄毛の原因の多くは、髪そのものではなく、抜けやすい頭皮環境にあります。脂肪の多い食生活を続けていると皮脂腺が広がり、それにともなって毛穴も大きくなってきます。
広口になった毛穴でも毛は生えてきますが、しっかりと根が張れなくなるので毛が細くなり、弱い刺激でも抜けやすくなります。
そのため薄毛をくい止めたいと思ったら、肉やファストフードなど脂っこい物を控えた食生活に変えていくことが必要。
また「髪にはワカメが良い」とか「黒い食べ物が良い」とか、特定の食べ物ばかりを食べてしまう人もいますが、これだと栄養が十分行きわたらないので、栄養バランスのとれた食事をこころがけましょう。
その2.女性ホルモンを補おう
女性の髪トラブルは遺伝的な要素が男性ほど強くなく、ホルモンバランスの乱れが頭皮や髪に大きな影響を与えていることが分かっています。30代、40代でも更年期ほど強くはないですが、少しずつ女性ホルモンが減っているので意識して補うことが大切です。
女性ホルモンを簡単に補える栄養素は「イソフラボン」大豆に多く含まれています。イソフラボンは頭皮に良いだけじゃなく、慢性的な頭痛や更年期障害、月経不順などなど、身体を健康に保つためにいろいろな働きをしてくれます。
その3.頭皮と髪にも紫外線対策を
髪にとって要注意のシーズンは春から夏にかけて。汗や皮脂が頭皮にたまりやすくなるうえに、髪にダメージを与える紫外線が強くなるからです。
紫外線は髪の大敵、特に水とセットになった時は最悪なのでプールや海辺は特に紫外線を浴び続けないように注意しましょう。
また日常生活でも、外出する時は帽子をかぶったり、日傘を準備したり、髪をまとめたりなど、紫外線を浴びる面積が少なくなるように工夫を。帽子は蒸れない通気性のよい素材のものがおすすめです。
その4.キクイモで女性ホルモンを補おう
これから注目したい食材には「菊芋(キクイモ)」があります。キク科の植物で食用とされるのは根の部分。
このキクイモに含まれる「イヌリン」という多糖体には、血糖値を下げる効果があることは有名だったのですが、最近の研究で薄毛を改善する効果があることが分かってきました。
キクイモのどの成分によって効果があらわれるのかは、今後の研究によって分かると思いますが、今の段階では「女性ホルモンに何らかの働きをしているのではないか?」と推測されています。
その5.血行促進に有効な「エビネエキス」
「エビネ」は日本の山林や竹やぶに自生しているランの一種です。中国では薬草として知られていて「九子連環草(きゅうしれんかんそう)」と呼ばれています。効能は、血の巡りを良くする活血剤で、他にも筋肉をやわらかくする効果もあります。
血液の循環を良くするので、痔の薬として使われたり、解熱剤として使われていることもあります。最近では血行促進効果が育毛に役立つのでは?という研究も進められていて、効果もみられているそうです。
その6.血行促進にミノキシジル
テレビCMでもお馴染みの「リアップ 5」、育毛効果が確認されている唯一の薬成分として「ミノキシジル」が配合されていることが紹介されていますので、聞いたことがある人も多いと思います。
ミノキシジルは血管を拡張し、血流を促進する効果があります。その作用で毛根の血流が促進されて育毛効果が発揮されるのです。ミノキシジルは、もともとは高血圧の症治療薬として使われていて、今はAGA(男性型脱毛症)の内服薬として専門医から処方してもらうこともできます。
その7.コラーゲンを意識して摂る
人間の身体のうち、水分の次に多いのが「たんぱく質」、そのたんぱく質の中で最も高い割合で含まれているのが「コラーゲン」です。コラーゲンは、骨や皮膚、筋肉、内臓、毛髪などいたるところにあって、細胞と細胞を支える大切な役割を果たしています。
加齢によってにたんぱく質を合成する力が低下し、コラーゲンが体内で十分に作られなくなることも、抜け毛が増える原因の一つです。そのためコラーゲンを豊富に含む食材は積極的に摂りたいところです。
【参考】マイナチュレサプリのレビュー@薄毛で悩む女性が実際に買ってみた
こちら(↑)の育毛サプリメント・マイナチュレサプリにもコラーゲンが配合されています。
髪の悩みがみるみる解決する100のコツを読んだ感想
私自身が薄毛に悩んでいることもあり、今まで薄毛改善法をいろいろと勉強して、知識もかなり豊富な方だと自信を持っていたのですが…。まだまだだと思い知らされました。
まあ、順天堂大学病院皮膚科講師や埼玉医科大学名誉教授、稲葉クリニック院長、日本育毛協会理事長などの専門家達が集まったのだから、当然と言えば当然なのですが(笑)
頭皮トラブルをまねく原因には、無理なブラッシングやドライヤーの熱、パーマやカラーなど他にも多くのことがあげられます。この本では「育毛水を手作りする方法」「頭皮マッサージの方法」「髪の健康に役立つ食品」などたくさんの具体的な対策を紹介しています。
後半では、「市販のヘアカラー」使って上手にカラーリングする方法や「最新のカツラ事情」まで髪のことが全て分かる一冊です。